「やちむん展」

2012年11月9日

2012年11月10日(土)から11月25日(日)まで、雑貨屋イリケにて「やちむん展」を行います。

波のように受けては返す琉球人のおおらかな気質、そして大地のような健やかな沖縄の土地柄から生まれたのがやちむん(沖縄の方言で「焼き物」)です。沖縄の土で焼かれ、本土の影響を受けながらも独自の絵付けでそのやちむんは昔から普通に沖縄の家庭で使われていました。

ですが、明治維新で琉球王国が終わり本土の安い陶器が沖縄に入ってくると伝統のやちむんは徐々に家庭から消えて行きました。その時、先頭に立って沖縄のやちむんを守ったのは柳宗悦、河井寛次郎、濱田庄司等、時の民藝運動を推し進めた人達でした。柳氏はやちむんだけでなく、染織品など沖縄のあらゆる文化、工芸を「琉球の富」として全国に紹介し、やちむんを存続の危機から救ったのです。
それから何年か過ぎやちむんの大家、大嶺寛清氏の下で修行した4人の若者が今から20年前に沖縄読谷村に「北窯」を開きました。当時36歳だった若者はいまでは56歳。昔ながらのやちむんをやり続け、いまだに買い土をせず陶土も自ら配合してつくっています。

柳氏は言いました、民藝品とは「一般の民衆の日々の生活に必要とする品」であると。やちむんもその通りでその形は生活にヒントを得てつくられたものが多く実用性に富んでいます。絵柄等は本土の影響を受けつつ沖縄独自のものが多く、普段本土では目にしないものばかりです。その絵柄、形に多くの人が魅了されています。人気のある北窯のやちむんですが、年4回しか窯出をおこなわずあまり目にすることはありません。

今回その北窯のやちむんを特別に雑貨屋イリケで展示致します。是非お越しくださいませ。

 

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